言葉の変化

最近新聞を読んでいて、言葉(日本語)の使い方に違和感を受けることがたびたびある。たった今「違和感」という言葉を使ったが、この「感」の使い方についてもそうである。チュウハイの広告に「グレープフルーツ感がアップ」という記述を見つけた。また、インスタントコーヒーの箱に「コーヒー感」「ミルク感」なるものを数字化して表しているのを見た。伝えたいことのニュアンスはわかるが、どうも正しい日本語とは思えない。そのような表現が正しいとすれば、

「私の財布はいつも一万円札感が不足している。」

というような言い方も許されるのだろうか?

それ以前から気になっていたのが、「的」の使い方である。私自身は「社会的」「歴史的」「経済的」「文化的」等、「的」の前におくことができる名詞は限られている、なんでも前においていいわけではない、と認識していた。ところが「私的」「気持的」等の表現が出現し、最近は何でもありになってしまったようだ。

あるとき、そんなことをイギリス人と話していた。すると、日本語についての知識がある彼は、

I know what ‘teki’ is. It’s a train ticket that can be used repeatedly, isn’t it?

と得意げに言った。それは「てーき」です。

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