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U2、お前もか!

先日インターネットのニュースでロックミュージシャン所得番付でU2が見事に1位にランクインされた。

2010年8月の時点で、世界最大のロックバンドと言えば、”U2”を置いて他にないであろう。それを証明するかのように、先日インターネットのニュースでロックミュージシャン所得番付でU2が見事に1位にランクインされた。

その結果にはもちろん納得はいく。が、しかし、U2のボーカルであるBONO(ボノ)はアフリカの貧困を根絶する目的で政治家などと会談をする政治活動家(activist)としても名高い。彼はU2の楽曲を全て作詞していて、その詞の世界は時に難解なこともあるが、比較的わかりやすい言葉で、愚直なまでに「愛」を叫んでいる。

“Waiting on the crumbs from your table” 「あなたのテーブルのパンくずを心待ちにしている」という楽曲の中に

where you live should not decide

whether you live or whether you die

three to a bed, sister Ann she said,

“dignity passes by”

住んでいる場所によって

人の生き死にが決まるなんて間違っている

一つのベッドに3人の病人がひしめく シスター・アンはそれを見て

「人間の尊厳などもうここにはない」とつぶやいた

という一節があり、U2のファンである自分は非常に感銘を受けた。その歌を叫んでる人間はロック・ビジネスの最高所得者というのは、なんとも皮肉な話ではないか。

もともと愛とカネとの矛盾にクソ真面目に苦しんでいるバンドではあるが、バンドは慈善団体ではないし、儲けて何が悪いと言われればそれまでなのだが。

“launch an artificial satellite”は正しい英語か

英語関係の書物の間違いを指摘するメールを出版社や著者に送ったことが、今までに4回ある。

英語関係の書物の間違いを指摘するメールを出版社や著者に送ったことが、今までに4回ある。これはあら探しをするのを趣味にしているわけではなく、書物の記述を正確にすることが、正しい英語教育のために必要なものだと認識しているからだ(ということにしておく)。著者もしくは出版社から反応は、四者四様である。

①素直に間違いを認める

②反論してくる

③キレる

④無視する

①の例については以前書いたが、今回は②の例について書いてみようと思う。(ちなみに③の例は、東京でTOEIC、TOEFL専門校を運営する某氏である)

ネイティヴと話をしていて、ある本(英語表現集)の中にでている“launch an artificial satellite”という表現が不自然だと指摘された。そのネイティヴは、launchするsatelliteはartificialに決まっているので、わざわざartificialという形容詞をつける必要はないという。

そのことを指摘するメールを出版社に送ると、このような答えが返ってきた。

「artificial satelliteという表現の使用例をインターネットで検索してみるとかなりの数があるので、決して特殊な表現ではない。ネイティヴといってもいろいろな人がいる。中には教養のない人もいるので、ネイティヴの指摘が必ずしも正しいとは限らない。」

とのこと。まるで私の知り合いが「教養のないネイティヴ」に分類されるかのような言い方である。

確かに“an artificial satellite”の用例を検索すると76,800件ある。(検索地域はアメリカに限定。ヒットする数は日々変わるが、これはこの記事を書いている時点での数である。) しかし、ここで問題にしているのはartificial satelliteという表現ではなく、launch an artificial satelliteという表現である。そこでlaunch an artificial satelliteという表現を検索してみると

launch an artificial satellite 32,500件

launched an artificial satelliteと動詞を過去形・過去分詞にしてみると、60件

artificialをとってlaunch a satelliteで検索してみると 183,000件

launched a satellite 69,500件

その差は歴然としている。

したがって、“launch an artificial satellite”という表現は間違いではないが、artificialを入れないほうがより自然になると言って、間違いないだろう。

前の反論に対してこの事実を出版社にメールでつきつけたが、このことについては反論がなかった。そしてこの本は、いつの間に店頭から消えていった…

今年2010年は”ショパン生誕200周年”

今年2010年はフレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の生誕200周年であり各地でショパンのリサイタルが行われている。

今年2010年はフレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の生誕200周年であり各地でショパンのリサイタルが行われている。「ピアノの王者」であるショパンの曲はタイトルがわからなくてもメロディを聞けばすぐに「あ、あの曲ね」と分かってしまうのがショパンの凄さなのであるが、EMIというクラシックの老舗レーベルが今年行ったアンケートで「ショパンで一番好きな曲」を尋ねたところ栄えある1位に輝いたのは「幻想即興曲」であった。フィギュアスケートの伴奏局としてポピュラーだし切なく迫り来るメロディーはいかにも”ショパンの情熱”を余すことなく伝えてくれる。自分もこの曲は大好きでこの結果に納得がいく。
では、まだ若輩ではあるけれども大のショパン好きである自分がオススメするCDと演奏家を紹介する。
CDはなんと言っても巨匠アルトゥール・ルービンシュタインの演奏である。特にマズルカ、ポロネーズ集はぜひ聴いていただきたい。
実演であるが、これは好みによるが巨匠の演奏ならマウリツィオ・ポリーニ、クリスティアン・ツィマーマンが鉄板(チケットは高価だが)。日本人での演奏なら中村紘子、仲道郁代あたりが定評がある。
今年はいつにも増してショパンが演奏されるので機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
This year is the 200th anniversary of Chopin’s birth. More recitals are going to be held than usual. I recommend you listen to Artur Rubinstein’s CDs and live performances of Maurizio Pollini or Krystian Zimerman.Chopin’s piano pieces are so popular that you can hear them every time and everywhere.I love Chopin.

K社の電子単語カードの紹介

ある電気製品量販店のポイントを使って、K社の電子単語カードを買ってみた。

ある電気製品量販店のポイントを使って、K社の電子単語カードを買ってみた。手書きでコツコツ作っていた単語カードを、電子化してしまったという商品である。使用してみた感想。(K社からお金はもらっておりません。K社の人、これを見たら宣伝費ください。)

よい点

①シャッフル機能がよい。単語を登録された順番ではなく、ランダムに表示する機能だが、全くランダムに単語を選ぶのではなく、同じ単語が繰り返し出てきて、再確認できるようになっている。

②今までに他の英語単語学習ソフトを買ったことがあるが、スペリングを打ち込んだり、単語の意味を3つの候補から選んだりするという面倒な作業があり、長続きしなかった。この単語カードは、ただ画面をながめていればいいだけというところが気に入った。(英単語を表示して、しばらくしてからその日本語の意味を自動的に表示するという機能あり。)

悪い点

①画面が暗くて読みにくい。

②上に書いた日本語の意味を自動的に表示する機能を使って画面をただながめていると、ひとりでに電源が切れてしまう。電源がひとりでに切れてしまう前に、操作をする必要がある。

総じて、私の評価は合格点だが、これから購入される方は、上に書いた欠点が改良され、バージョンアップされたものをお勧めする。(改良版発売予定かどうかは不明。)ぜひ改良版を発売してほしい。

言葉の変化

私の財布はいつも一万円札感が不足している。

最近新聞を読んでいて、言葉(日本語)の使い方に違和感を受けることがたびたびある。たった今「違和感」という言葉を使ったが、この「感」の使い方についてもそうである。チュウハイの広告に「グレープフルーツ感がアップ」という記述を見つけた。また、インスタントコーヒーの箱に「コーヒー感」「ミルク感」なるものを数字化して表しているのを見た。伝えたいことのニュアンスはわかるが、どうも正しい日本語とは思えない。そのような表現が正しいとすれば、

「私の財布はいつも一万円札感が不足している。」

というような言い方も許されるのだろうか?

それ以前から気になっていたのが、「的」の使い方である。私自身は「社会的」「歴史的」「経済的」「文化的」等、「的」の前におくことができる名詞は限られている、なんでも前においていいわけではない、と認識していた。ところが「私的」「気持的」等の表現が出現し、最近は何でもありになってしまったようだ。

あるとき、そんなことをイギリス人と話していた。すると、日本語についての知識がある彼は、

I know what ‘teki’ is. It’s a train ticket that can be used repeatedly, isn’t it?

と得意げに言った。それは「てーき」です。

 
横浜の英語教室の英語講師達によるブログ