U2、お前もか!

2010年8月の時点で、世界最大のロックバンドと言えば、”U2”を置いて他にないであろう。それを証明するかのように、先日インターネットのニュースでロックミュージシャン所得番付でU2が見事に1位にランクインされた。

その結果にはもちろん納得はいく。が、しかし、U2のボーカルであるBONO(ボノ)はアフリカの貧困を根絶する目的で政治家などと会談をする政治活動家(activist)としても名高い。彼はU2の楽曲を全て作詞していて、その詞の世界は時に難解なこともあるが、比較的わかりやすい言葉で、愚直なまでに「愛」を叫んでいる。

“Waiting on the crumbs from your table” 「あなたのテーブルのパンくずを心待ちにしている」という楽曲の中に

where you live should not decide

whether you live or whether you die

three to a bed, sister Ann she said,

“dignity passes by”

住んでいる場所によって

人の生き死にが決まるなんて間違っている

一つのベッドに3人の病人がひしめく シスター・アンはそれを見て

「人間の尊厳などもうここにはない」とつぶやいた

という一節があり、U2のファンである自分は非常に感銘を受けた。その歌を叫んでる人間はロック・ビジネスの最高所得者というのは、なんとも皮肉な話ではないか。

もともと愛とカネとの矛盾にクソ真面目に苦しんでいるバンドではあるが、バンドは慈善団体ではないし、儲けて何が悪いと言われればそれまでなのだが。

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