トフルの授業と生徒の様子

○トフルでは4つ のセクション(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)からなっていますが、いずれも基本ができていないと太刀打ちできません。まずは基 本となる語彙と文法をしっかり身につけるところから始めます。語彙の部分は自分でできるものなので原則として自分でやってもらいます。特にご希望があれば、本校オリジナルの厳選された単語リストを使った単語テストを行うこともあります。

文法については、最近のiBTでは独立した文法自体のセクションはありませんが、ライティングやスピーキングで文法ミスが多いと大きな減点につながることもあるため、やはり文法をしっかり習得したうえで上記の4つのセクションのトレーニングをすることになります。特に文法の弱い生徒さんには文法解説、文法演習の授業をまず行います。(学習単元例)①5文型②時制③不定詞・動名詞④分詞⑤仮定法⑥関係詞⑦接続詞⑧名詞など…基本から分かりやすくキメ細かく指導します。

問題演習としてITPの文法問題をやることもあります。ITPは組織向けプログラムのトフルで、こちらは文法のセクションがあるものですが、問題文に使われている語彙が高度なもの学術的なものが多く、iBT対策にも役立ちます。必須単語ならボキャビルも兼ねて覚えてもらうようにしています。

また学習状況やご本人の希望によって必要があれば文法と同時進行で、(主に宿題として)ライティング、スピーキング用の英文作成をしてもらいます。講師の方でその添削指導を行います。実際に英文を書いてもらいますと、その人の英語力が如実に表れます。文法ミスやスペルミスは大きなマイナスなので気をつけてもらい、内容はシンプルな英語であっても的確に要点がまとめられているか、論理展開は筋の通ったものなのかをチェックします。

授業で文法が一通り終わりましたらリーディングやリスニングも行っていきます。生徒の反応としては文法や語彙が分かると英語のしくみ、語法、意味がよくわかり、正しく理解したり表現したりするのが前よりもできるようになったと喜んでいます。やはり基本をしっかりやっておくことが大切だと思われます。そのうえで各パートのポイントを押さえる方法、正解を選ぶための解法を伝えています。

○さあ、今回は少しその授業の様子をご紹介しましょう。(リーディング)

講師:「リスニングでもリーディングでも大事な情報はどこにあるかを意識することが大切です。ちなみにどういったところに話者や作者のイイタイコトが出てきやすいですか?」

生徒:「え~と、文章や話の最初や最後ですか?」

講師:「そうですね。そういう場合もあります。そうでない場合もあります。一つの目安と して逆説語、例えばbutやhoweverの後ろに重要な情報が来ることが多いですよ。それに今回読んでいるこの文章も、ほら、ここのhoweverの後ろに書いてあることが、Q4の正解を選ぶ際、決定的な重要情報になっていますね。このように逆説語は[これから本音を言うよ、大事なことを言うよ。] って 合図なんです。リスニングでも同じですよ。」

生徒:「なるほど、そう言われてみればそうなっていますね。今まであまり気にとめていませんでした。これからはもっと注意して正解できるようにします。」

講師:「もちろん、これだけではありません。大切な語彙は繰り返し言い換えられて文章中に出てきます。例えば「difficulties→problems, challenges」「strategies→solutions」などがその一例です。また、特に正解は本文の激しい言い換え表現であることがほとんどですよ。誤答に限って本文で使われていた単語や表現をそのまま部分的に使っています。意味内容でとらえないと罠にはまります。それから選択肢で100%か0%の副詞・形容詞(always.all,every,never)があったら本文で明言されていない限りまず誤答です。このように、何事も押さえるべきツボやコツがあります。それを知って学習するかしないかでは雲泥の差が出ます。今後もどんどんツボを披露しますからついてきてくださいね。」

生徒:「ありがとうございます、ためになります。ますます面白くなってきました。今後もぜひお願いします。」

教室ではよくこんなやり取りがされ、英語学習がより楽しくわかる、効率的にテストに役立つための授業が行われています。

*当教室では英語の本質、真髄に精通した優れた講師が、英語の急所をどんどん披露しています。英語に対するあなたの気持ちがきっと変わります。ぜひ一度体験にいらしてください。

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